本装置は、ライン上におけるフィルムシートのヘーズ値を監視するシステムです。標準イルミナントD65と標準分光視感効率の組合せに相当する分光特性の測光器で、フィルムシートのヘーズ値を連続的に計測監視します。長期安定性に優れたダブルビーム方式の採用により、信頼性の高い監視体制を構築する事が出来ます。受光方式には積分球を使用せずに、0°(平行光線)受光とその近傍の拡散光線を受光し演算する方式を採用する事により安定性の高いモニタリングが可能です。
本来ヘーズ値は、積分球を使った拡散光線透過率を求める事が必要でした。しかし積分球装置では試料を密着させる必要があり、オンライン連続測定では不可能です。
さらに積分球の測定では0°測定と拡散光の測定に時差が出来てしまい、連続生産される試料では測定位置がずれてしまい正確な値が得られません。また、積分球は高反射率、均一性を保つ事が必要であり、長期安定性・再現性を得るためのメンテナンスに問題がありました。そこで、長年の経験による測定技術とデータの蓄積により独自の測定方法を開発しこれらの問題を一挙に解消しました。
高機能フィルムの製造現場では、同一工場で多種類の機能フィルムを生産することが想定されます。そこで生産監視も複数必要になります。弊社は複数台でも安心してご使用頂けるよう測定値機差を小限に抑えております。
プラスチック・光学フィルム・ガラスなどのオンラインヘーズ管理
サンプリング費用の節約
ヘーズ値変動時の迅速フィードバックによる生産性向上